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おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)

●原因

ムンプウイルスが口や鼻から入って起こります。うつる力は強く、家庭内では90%、同室で長時間遊んだ子どもでは80%以上うつります。

●症状

  1. ウイルスが入ってから症状がでるまで2~3週間かかります。
  2. 耳の下や顎の下が腫れ、痛くなります(図)。
  3. 症状は、1週間前後でよくなります。
    全てが一度に腫れるとは限らず片方が腫れ、
    よくなってきてからもう片方が腫れて、
    長くかかることもあります。
    片方だけで終わってしまったり、
    顎だけや耳の下だけだったりすることがあります。
  4. どの場合でも抵抗力はしっかりと付き、二度とおたふくかぜにはかかりません。
  5. 熱はでる場合とでない場合があります。
  6. 頭やお腹が痛くなったりすることがあります。
  7. 約30%は症状が出ません。

おたふくかぜ以外でも耳の下が腫れることがあります。
診断をはっきりさせるため、血液検査を行うことがあります。

合併症

★髄膜炎
激しい頭痛があり、何回も嘔吐をする場合は髄膜炎の可能性があります。受診してください。入院が必要なことがあります。後遺症を残すようなことはほとんどありません。

★難聴
まれに起こることがあります。多くは片側だけです。

★睾丸炎
思春期前まではまれです。15歳以上では25~30%くらいに起こります。不妊症になることはまれです。

★卵巣炎
子どもはまれです。成人では5~7%くらいに起こします。不妊症になることはまれです。

★膵炎
熱や吐き気があり、強い腹痛がある場合は受診してください。

●家庭で気をつけること

  • 1.痛みがとれるまでは安静にします。痛み止めや頬には冷湿布を使ってもよいでしょう。
  • 2.口を開けたり、かむと痛いので、食事は柔らかいものがいいでしょう。
         すっぱいものや果汁は痛みを強くすることがあります。
  • 3.入浴、登園、登校については医師の指示に従ってください。

登園許可がでるまでの受診時は
受付を済まされた後、「かくり」のお部屋でお待ちください。