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ウイルス性腸炎(嘔吐下痢症)

●症状

  1. 嘔吐
    ノロウイルスのときには下痢はなく、嘔吐だけのこともあります。
  2. 下痢
    ロタウイルスによる下痢は白っぽく酸っぱいにおいになることがあります。
  3. 脱水
    嘔吐や下痢を繰り返して水分がとれないと脱水になることがあります。

●検査

ロタウイルスの場合には、うんちにロタウイルスがいるかわかります。
その他のウイルスの場合には検査方法はありません。

●治療

おなかの調子を整えるお薬をおだししますが、脱水にならないように水分をこまめにとらせてください。子ども用の経口補水薬などで水分を補ってください。 口から水分がとれず脱水が強い場合には点滴や入院が必要なこともあります。

●家庭で気をつけること

  • 1.吐き気が強いあいだは、無理せずしばらく何も飲ませないでください。
  • 2.吐き気がおちついてきたら、水分を少しずつ飲ませてください。
     (OS1、アクアライト、ソリタ顆粒、野菜スープなど)
  • 3.下痢だけになったら、うんちの様子をみながら、少しずつ消化の良いものを与えてください。

●注意すること

  1. 病院から帰っても吐き続けるとき、元気がなく顔色が悪いとき、おしっこが少ないときには、早めに受診してください。
  2. うんちが真っ赤になったり、血が混じっているときには、早めに受診してください。
  3. 家庭で飲んだ水分の量、下痢や嘔吐の回数などをメモしてください。外来で様子を教えていただくときに役にたちます。
  4. うんちや吐いたものにウイルスが出されるので、まわりの人に感染します。片付けるときには、使い捨ての手袋を使う、専用のゴミ袋を用意するなど工夫してください。水拭きではウイルスは残ってしまいます。塩素系漂白剤などを薄めた水で洗った雑巾で拭いてください。じゅうぶん手洗いをしてください。